PlayStation Now – First Impression

なぜかPlayStation Nowのクローズドベータにこっそり当選していたので、何度かプレイしてみました。明日からβの範囲が全ユーザに広がるそうですので、さわぐならいまのうち。

その前にPlayStation Nowについてですが、これはSCEの提供するゲーミングクラウドサービス。ネット越しの(クラウド上の)本体に手元のディスプレイとコントローラを繋ぐイメージで、メディアも昔の本体もなしで提供ゲームをプレイできるもの。

最初はPS3のゲームから始め、ゆくゆくはPlayStationプラットフォームのゲームすべてをカバーする、というもの。
PS3で互換性が限定的になった上、PS4は(少なくとも現時点では)互換性を何も持たないことでおなじみでしたが、PSNowに加入すればハード的なソフト的なあれこれを考えることなく互換性…というか、過去ハードのゲームをプレイすることができます。

手持ちメディアやセーブデータの担保がないので、単純に互換性と言って良いのか…もっといえば互換性のカギである「過去のハードを手放せるか問題」は決着しませんが、定額全ソフトプレイ可能なサービスもあるので、未プレイのソフトの発掘には良いかもしれません。

…うまく動けば、ですが。

Псиはグラディウス(アーケード)専用機であるPS4と、グラディウス(PCエンジン)専用機になっているPS Vitaの両方を持っていますから、どちらでもPS Nowの体験が可能です。
…ですが、PS4はダウンロードコードを入れたものの、ダウンロード中なのかどうかすら分からず、もう一度コードを入れたらシステムに怒られる始末。ライブラリを見てもそれらしいのがないので、目のハイライトを消してPS Vitaで試すことにしました。

PS Vitaではダウンロードに困ることはなく、瞳の輝きを3ルクス取り戻してPS Nowアイコンをタップ。なんか勝手に「システムをボタンで操作」状態にされたのは良いとして、続く通信テストで「あなたの環境は貧弱」宣言。
Псиの棲み処は仮想世界のくせに環境がとてもアレで、夜はスピードテストで1M前後の回線速度という体たらくです。そんなにでかけてすることもありませんし、動画も再生ボタンを都度都度押せばなんとかなりますから、大きなDLCが来た時以外は特に困っていなかったのですけれど。

仕方がないので色々な小細工と時間帯の変更などでやりくりした所、ようやくテストを通過できました。プレイ可能なタイトルはTOKYO JUNGLE、ICO、ワンダ(どちらもリマスター版)、アンチャーテッド、The Last Guy。
PS4やPS Vitaのストアの様にタイトルが並んでいます。どれも4時間のプレイが可能みたいで、β中に4時間を使い切ると再レンタルできるなかどうかはわかりません。

全然勝手のわからないソフトをプレイしても比較になりませんから、もう何度となくプレイしたICOを選びます。PS Vitaの場合、L2/R2が画面に割り当てられていますし、そもそも振動しませんから、真っ当なプレイ感になる筈がありません。それでも雰囲気くらいはわかるでしょう、と選んだのですが。

ボタンを何度も押してオープニングを飛ばし、まずは塔のてっぺんを目指すことに。ちょっと画質はアレですが、プレイするには十分です。ロープの振り子を乗り越え、階段の切れ目を乗り越えて、やっと最上階に辿り着いた…ところで、ひどいラグの連続。
そして、無慈悲にもプレイは中断されてしまいました。

その時、Псиはすごく楽観的に考えていました。今日日のゲームにはオートセーブがありますし、クラウドの動画サービスではレジューム再生なんて当たり前です。
もう一度ICOを選べば、中断した所から始まるとなぜか信じて疑っていませんでした。プレイを再開すると、さっきプレイを開始した時と状況が変わりません。タイトル画面まできても、「はじめから」の選択肢だけ。こちらはしかたのない話で、ICOはベンチに座ることでセーブですが、ベンチ以前に少女を檻から出してすらいませんから、ゲーム的にセーブデータがないのは当然です。
でも。

そこで完全に目のハイライトは消えてしまって、このサービスのことはなかったことにしようと思い込むことにしました。
特にPS VITAであればどんな環境でプレイするかわかりませんから、サービス的にレジューム再生が担保されるべきだと思います。PS3のリモートプレイの様に、切断直後の再接続なら前にやっていたことを再開できる様な。
ある程度細い回線でもプレイできる工夫があるかといえば、残念ながらそうでもなさそう。Псиの環境がひどいだけかもしれませんが、それならそれでПсиにはやっぱり必要のないサービスです。

明日からのオープンベータは150以上のタイトルを揃えるそうですが、料金を含めて全然気乗りがしません。
このサービスが拡充しても、当初の予定通りPS3がPS Nowに対応し、手持ちのセーブデータをすべてクラウドに移行、PS Nowでもそのデータが使えるという状態になってはじめてPS3を処分できますが、その日が来るのを待つのは大変そうです。

期せずしてXBOX ONEはXBOX360の互換が発表されて大喜びですが…とはいえ、スターウォーズエディションの360本体は処分したくありませんが…PS3はHDDもいっぱいな割には処分もできず、身動きが取れなくてたいへんです。おかげでMARIO MAKERが止まらないしあわせじゃなかった悲惨な日々です。だれかたすけてください(ハイライトは消えたまま)