Псиが初めて「任天堂の岩田社長」を意識したのは、MOTHER3開発中止座談会だったと思います。当時、「座談会なんて開いて言い訳している様では、この先この人たちに何のゲームが作れるんだ」といった批評をよく見ました。
ただ、この座談会は、時間が経てば経つ程色々なことを教えてくれます。
何よりも、当時世間を席捲した「3D病」をこの錚々たるメンバーも患っていて、それをマリオ64や時のオカリナがなまじ傑作だっただけに、歯止めが掛からなかった、というお話がとても印象的です。
その後、MOTHER3のGBA版発売に伴っての伊集院光さんとの対談での「続けてる、と言ってたらずっと待たれてしまうから。一旦終わった、という形を取らないと先へ進めなくなる」→タクシーの中での再開という流れを知った上だと、味わいもひとしおです。
ファミコンから今に至る様な、そしてバーチャファイターが呼び込んだ3D病の熱みたいなものが、これからもゲームの世界を面白いものにさせますように。
その中にあって、岩田社長の提唱したことや姿勢が、だれかのなにかに伝わっていきますように。
楽しいゲームを、ありがとうございました。